華のNSC26期生
僕は吉本興業の元NSC26期生なのですが、26期生は豊作な年でもありました。
和牛、かまいたち、天竺鼠、藤崎マーケット、アインシュタイン(河井ゆずる)、アキナ、ビタミンS、守谷日和、2700(八十島)、バイク川崎バイク、などなど有名どころばかりです。
当時のNSCは半年程たつと面白い順にAからDクラスに分けられていたのですが、僕は1ヶ月ほど、Bクラスでしたが、あとはCクラスでしたね…
今売れてるコンビの方々は大抵AクラスないしはBクラスにいたように思います。
当時のNSC講師の方には「AクラスかBクラスにおらんかったらまず売れへんぞ。」
今まで売れたのは麒麟ぐらいやわと言われていたので、Cクラスの時は悶々とネタを書いていたのを思い出します。
売れるコンビとは
上手くいかない時は相方とも喧嘩になるものです。
上手くいってる時も喧嘩して解散するコンビもいますが…
当時売れるコンビのひとつに真面目な不良が売れるとかも言われましたし、ひっかけ橋でおもろい事して、足止める人増えたら売れるわ、など言われていましたし、いい相方どんどん探していきなはれとも言われましたし、いろいろ言われる事はありました。
それを実践してるコンビや信念をもったコンビは売れているかなと思いますね。
中間発表というものがNSCにはありまして、NSC在学中にネタを披露するのですが、1番印象に残っていたのは天竺鼠ですね。
割とぶっとんだネタをすることが多いですが、NSC中は基本にのっとったネタで完成度がとても高かったです。
ビタミンSなんかもすでに完成されていました。
藤崎マーケットは当時別々で活動していましたが、共にAクラスとレベルが高くやはり、AクラスBクラスはレベルが高かった印象です。
運も実力のうち、引き寄せるには何倍も努力が必要
他事務所に行った実力派も多くいます。
運も実力のうちとはよくいいますが、間違いないと思います。
実力があってもいい相方に巡り合わず辞めていった人達や、僕が言うのもなんなんですが実力がなくてもいい相方に巡り合ってメキメキ実力をつけていった人達、様々です。
毎年1200人近くが入学しますが、半年ほどで半分程は辞めてしまします。
基本ほったらかしなんですが、自分でもう無理やと思ったらいつでも辞めれる状況なので、本当に覚悟がないとすぐに辞めていってしまいます。
作家さんにネタ見せもあるので常にネタを考えないといけないですし、地方から出てきた人は、生活のためアルバイトもしなくてはいけません。アルバイトがそのまま、就職先になった人もたくさん見てきました。
ただ売れていった人達は、もれなく高い志があり、苦労も笑いに変え、けっして辛い顔は表にはみせませんでした。本当は死にたいと思うぐらい辛いことはたくさんありますが、これだけたくさんの芸人が世に出たNSC26期生はお互いに切磋琢磨していたのでしょう。